10-1. オランダの保険事情
1.オランダの保険事情
日常生活、会社生活において、様々なリスクがあるかと思います。これらのリスクを金銭的に最小限に抑える、防ぐ手段が、保険に加入することです。大きく分けると、個人保険、企業保険がありますので、ここでは個人保険に絞って話を進めたいと思います。
個人の日常生活には様々なリスクが横たわっています。車・自転車を運転するとき、道を歩行しているとき、電車・飛行機・車等に乗っているとき、また家にいるときもリスクはございます。これらリスクをカバーするため、保険なしの生活は考えられません。
オランダでは保険制度が非常に発達しており、一例を挙げると、多くの保険会社が、それぞれ独自の保険商品を販売しています。一般的には大きく分けると、財物の保険、賠償責任の保険、身体に関する保険に分けられるかと思います。
火災保険、家財保険、自動車保険、個人賠償責任保険、旅行保険、傷害保険、健康(医療)保険等が一般的な保険です。主な内容につきましては、次項でご説明いたします。
保険料は企業保険のように保険会社によって保険料が大きく変わることはありませんが、若干、保険会社によっては代わってくるようです。
保険加入の方法はインターネット等での保険への直接加入、ブローカー、保険会社の代理店等を通じての保険加入がございます。
日本の保険契約と異なる点のひとつは、自動継続制度が一般的なことで、一度契約すると、解約の申し出(通常、満期日の 2 ヶ月前)がない限り、契約は自動的に継続・更改されます。保険料は、日本のように契約時に支払うのでなく、契約開始以降請求書を受け取ってから銀行振込等で支払います。人に関わる健康(医療)保険等以外は保険税がかかります。その他基本的な保険内容は日本と同じです。