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2023年10月19日

2-8. 海外引越荷物

8.海外引越荷物

日本発オランダ着(輸入)  通常、日本から発送された引越荷物(船便)はコンテナ船でロッテルダム港に着きます。これに約1カ月の航海日数を要します。荷物の受取の前に、「輸入通関」手続(荷物が陸揚げされた後の保税倉庫を管轄する税関に申請)があります。

輸入通関の際、使用中の身の回り品は免税で輸入が許可されますが、購入後6カ月以上使用していない物(新品)は原則として課税対象となります。オランダの場合、電化製品・新品の高価品の検査が厳しく、これらのものは課税されます。

「輸入通関」手続に 1~2 日要します(何れも土・日曜日、祝日は含まず)。必要な書類を業者預けて手配します。

必要な書類は以下の通りです。

  • 本人のパスポートのコピー
  • オランダでの住民票のコピー
  • B/L (=船荷証券)
  • 梱包明細書(パッキングリスト)

※オランダに入国後1年を過ぎると、引越荷物としての免税特例措置は受けられなくなり、輸入する品物全てに課税されますのでご注意下さい。

★動物(犬、猫)を連れてくる場合

犬、猫とも、成田空港の動物検疫室へ連れて行き、12 時間以内の係留検査を受けます。通常、特に問題がなければその場で処理をしてくれますが、混み合う場合もあり得ますので、事前にアポを取ると良いでしょう。

成田第一ターミナルビル内

・動物検疫所・成田支所検閲第一課 電話 0476-32-6644 成田第二ターミナルビル内

・動物検疫所・成田支所検閲第二課 電話 0476-34-2342

健康診断をした後、英文の「輸出検疫済証明書」のオリジナルとコピーを各1部発行してくれます

(有料)。スキポールでの通関の際、これを係官に見せます。

その後、居住地の市役所へこの書類を持参して、犬の登録をすると、地域によっては犬税(hondenbelasting)を課税されます。猫の場合は登録の必要はありません。

オランダ発日本着(輸出)  通常、船便で発送日から約2カ月、航空便7~10 日で日本の自宅に配達されます。但し、受取前に輸入通関手続きがあり、荷物が着いた時点で本人(送り主)が帰国していることが前提となります。

梱包については、衣類、本など壊れ物でない小物類は自分で梱包することも可能ですが、電化製品、家具、食器などは専門業者に任せた方が無難でしょう。日本での輸入通関に必要な書類は以下の通りです。

  • パスポートのコピー(途中で更新した場合には古い旅券も必要)
  • 梱包明細書(パッキングリスト)
  • 携帯品別送品申告書(税関の確認印付)特に、携帯品別送品申告書は重要です。これがないと、引越荷物であるという証明ができず税金がかけられる場合もあります。

<携帯品別送品申告書>
日本行国際線の航空機内で必ず配られる用紙ですが、荷物の発送を業者に委託すると、オランダ出発前に業者より入手できます。用紙の記入箇所は「携帯品」欄と「別送品欄」に分かれています。

携帯品欄には、海外及び機内で購入したお土産品などで入国時に携帯して持ち込む品物を記入します。

別送品欄には、別送品(引越荷物も含む)の総個数を記入します。記入に漏れがあると、漏れた分は本人の引越荷物とは認められなくなりますので、発送個数(梱包数)はくれぐれも正確に記入して下さい。

 

日本到着時の手続き

◆検疫検査 www.maff.go.jp/aqs/

携帯品の中に生きた動物(ペット等)・植物(球根等)及び未加工の動植物産品がある場合は、検疫官に見せて検疫許可を得る必要があります。

犬、猫の場合、狂犬病などにかかっていないことを証明する健康証明書と、狂犬病ワクチン接種証明書マイクロチップ(ISO 規格)による固体識別を可能にしておく。必要書類が整っていれば、日本到着後 12 時間以内に引き取ることができる。

オランダでは、これらの証明書は、民間獣医師が発行しますが、オランダ政府機関の裏書き(ENDORSEMENT)が必要です。

 

◆入国審査  パスポート提示、パスポートに入国スタンプを押してもらいます。

◆税関検査  ターンテーブルより搭乗の際航空会社に預けた荷物を引き取って、赤いランプの税関カウンターに立ち寄ります。あらかじめ記入済の「携帯品別送品申告書」2部を税関検査官に提出すると、1部だけ税関の確認印を押してその場で返してくれます。携帯品の中に免税範囲を越える物がある場合には、ここで税金を徴収されます。

◆別送品通関必要書類の預け入れ  オランダで引越業者に荷物発送を依頼した場合は空港ビル内の業者指定カウンターに立ちより、

「携帯品別送品申告書」(税関印を受けたもの)を預け、同時にパスポートも提示してコピーをとってもらいます。空港ビル内に業者の指定のカウンターがない場合には、後日早めに指定先へ郵送する必要があります。

 

引越荷物輸入通関時の注意事項

― 帰国後の別送品通関必要書類(パスポートのコピー、携帯品別送品申告書)はなるべく早目に業者に渡して下さい。これが届かないと、荷物が着いても輸入通関ができず、その分受取(配達)が遅れることになります。

― 引越荷物の輸入通関は保税倉庫で行なわれます。荷物の中に、動物・植物検疫検査の対象になるものがあると、保税倉庫から一旦検疫所に送られ、検疫許可がおりた後に再び保税倉庫に戻され、改めて通関検査を受けることになり、その分の日数と経費が余計にかかります。

― 本人(受取人)帰国後6カ月を経過すると、引越荷物としての通関期限が失効し、たとえ携帯品別送品申告書(通関印付)を所持していても、免税では輸入できなくなります。

 

  帰国までのチェックリスト   

チェック事項 完了✔
一般事項  

帰国日程計画

パスポート有効期限の確認
帰国資金の計画、お土産、必需品の購入
航空券の予約(ペットも)・購入・ホテルの手配
職場関係 業務引継ぎ、関係先への挨拶、挨拶状の発状
役所・銀行保険 市役所への転出届け
大使館領事部(070-3469544)へ在留届の抹消連絡
銀行口座の解約、日本円への換金
(帰国後も入出金がある場合は、口座を継続し、連絡先を会社宛とする)
クレジットカード・デパート・メンバーズカード等の清算解約
各種保険の解約と清算(契約内容を確認、予告期日までに解約通知をする)
引越関係 引越の計画(下見日・引越日の決定)
荷物の仕分け(船便・航空便・携帯品)
家具・電気製品の売却・譲渡・廃棄の計画
ペットの輸送手続き
住居 帰国後の住宅手配
住居・アパートの解約(賃貸契約書の解約通知予告期間、敷金の返還等確認)
電気・水道・ガス・電話等の解約(住居明け渡し日まで使用できる手配)
粗大ゴミの廃棄処分(市役所)
住居の清掃
生活関係 新聞・雑誌等の講読や有線テレビ等の解約(早めに解約手続き開始)
郵便局へ転居通知、転送依頼手続き(海外への転送は不可)
個人が所属する会、団体へ退会通知
学校関係 転校手続き(学校への挨拶)
帰国後の学校に、必要な書類を確認
各種証明書(在学、卒業、成績)、内申書等の入手
(在留中に現地から日本人学校へ編入したような場合、現地校の書類も必要)
スクール・バスの解約(最終通学日までの費用清算)
自家用車 日本に持ち帰る或いは売却処分の諸手続き
リース契約の解約(必要書類の確認、書類はコピーし保管)
自動車保険解約手続き(有効期限を車の引渡し日にする)

 

 

 

2023年10月19日